贅沢な香りで安らぎ時間
私が若い頃は
新婚旅行で海外に行った人のお土産は
大体ウイスキーか香水でした。
私も友人や同僚からの
いただき物が何本もありました。
ところが私は香水を使いません。
今の様に不用品を
気軽に売り買いする場所もなく
高価な香水が鏡台の片隅で
何本も、何年も
眠ったままになっていました。
何度か処分しようとしましたが
やはりもったいなくて
どうしてもできません。
そんなある日、
トイレ掃除の後、
ほんの気まぐれから
トイレに香水を少しだけ撒いてみました。
市販のトイレ芳香剤とは違い
入るたびに
とても贅沢な気持ちになれました。
高価な香水を
トイレの芳香剤代わりにするなんて!と
思われる方もいらっしゃるかも知れませんね。
でもおかげでとても贅沢な気持ちになれましたし、香水も、鏡台の奥深くで忘れられたままでいるより「香りを届ける」という
本来の役目を果たすことができて
喜んでいるに違いありません。
何より、使い切る事によって
鏡台の中がすっきり片付きました。
決まりきった角度からだけ
モノを見るのではなく
違った角度から眺めてみると
違った使い方を思いつくかも知れませんね。
「もったいないから」
「使い勝手が悪いから」
と押入れの奥に押し込まず
できれば何か役割を持たせてあげて
人生ならぬ物生を全うさせてあげることが
モノにとって一番の幸せなのでは
ないでしょうか。
それは私たち人間と同じですね。
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